pool$ide “hydrate”のリリースによせて、コメントをいただきました!



ヒップホップリスナーはしばしば「フレッシュ」という言葉を好むが、本作はその言葉がよく似合う作品だ。例えば、アボカドでもなんでもいいからフレッシュなフルーツを想像してみてほしい。そこにはきっと水滴がついているのではないだろうか。ここでpool$ideが聴かせる音楽は、そんな「水」に関連するイメージが凝縮されている。ヒップホップやエレクトロニカ、ジャージークラブ・・・など多彩な要素が溶け込み心地良く流れていくサウンド。客演に迎えたラッパー二人も、水を得た魚のように輝いている。ラストに配置された四人によるリミックスも、氷や蒸気などに姿を変える水の多様な性質を表しているかのようだ。この瑞々しい作品が多くの人に届き、pool$ideのもとにお金の雨が降ることを願う。

アボかど(にんじゃりGang Bang)

—————————————————————————————


2011年、インターネット上に出現した海=Seapunkが一瞬にして蒸気=Vaporwaveとなり拡散、マッタリと世界全体を覆い始めてから早10年。ここ日本は神戸から、一粒一粒の水滴がフロアに落ちる様子をつぶさに拾い上げ音楽化する事に成功した男が登場。ヘレン・ケラーのように触れてみて初めて分かる、そしてすぐさま流れ去っていく水のうねり、泡沫の行方までを描き出す様子はさながら北斎?いやいやこれは荒海ではなくホックニーの描く真昼のプール。切り取られた波の音、言葉にならないボーカルチョップ、波形そのものを想起させるシンプルなリード音、これらを数種のエコーを使い分け空間を繋ぎ合わせれば、心はいつかの夏の風景にタイムスリップ。貸し切りのプールサイドでのんびりと過ごした優雅な一日……そんな事あったっけ?良い音楽はいつでも私の人生を美しく改竄する。pool$ideサウンドで一足お先に気ままな夏の日々を楽しもう。

(小鉄昇一郎/ミュージシャン、ライター)

—————————————————————————————

pool$ideのニューアルバム『hydrate』がリリースされた。「水」という特有の性質をビートメイクに落とし込んだ彼の作風はトラップやエレクトロニカなど様々な要素を吸収しながらさらに深みを増し、ついに私たちの体の中へと浸透し始めた。水と一体化できるこの感覚を、ぜひ体感してほしい。

sute_aca(Local Visions)

—————————————————————————————

24分28秒でhydrate
夏休み。ひとり、プールにスーッと浮かぶ。
周りの音が聞こえなくなって水に馴染んでいくあの感じ。
空に溶けていくようなあの感じ。
「気持ちいいな、ずっと続けばいいのにな…」なひととき。
ビーチボールが顔に当たる。一気に引き戻される。
帰る時間になって、「あともう少し…!」寂しくなったり。だからまた明日も!
といった作品。僕にとっては。
意味わかんないって?じゃあ、聴いてみて!

Adiem Ouskyer Reyskuo(AutoSaveCollective)

—————————————————————————————


満を辞してpool$ideのアルバムがリリースされました。
耳触りの良い水流の音から始まる本アルバムは、リゾート地の屋内プールを想起させるリバーブ感と、ベッドルームで鳴っているようなドライなビートの対比が大変心地よい作品だと思います。
我々の生活において、水は不可欠の物質です。
このアルバムもまた、我々の生活をより豊かにしてくれる存在となることと思います。

Yille(AutoSaveCollective)

—————————————————————————————

pool$ideの独特なユーモアがみずみずしく弾けたアルバム。聴けばすぐに、ソツが無く、スタイリッシュで歯切れの良いトラックを気に入るはず。執拗なまでに”水”にこだわるポーズはもしかして照れ隠し?ケムに巻こうとしてる??そう思わせるほどの完成度。ちなみに実際の(?)pool$ide氏、結構汗かき。夏場の彼を一目見ることができたあなたはラッキー。お持ちのこのアルバムもより一層水分を増すことでしょう。

UMrooms(AutoSaveCollective)

  • 2021.03.23